【死別3日目】愛犬が使っていたものをほとんど捨てた。

足腰が弱くなって来た時に貼ったマットを剥がし、
老犬になって初めて買った防寒対策の洋服複数枚。
認知症で左回転で歩行するようになったため囲いを作るためのペットフェンス。
食器台。
はじめてウチに来た時に一緒に来てすぐお蔵入りになったとりあえずのフェンス。
移動用ペットバッグ。

などなど。

軽トラの荷台を敷き詰めるくらいあって、こんなに多かったんだなぁと思いました。

こんなにすぐ捨てられたのは、物に対して執着心を持つのはやめようと心得るようにしているのと、悲しい記憶を早く絶つため。

頭の中では映像で残っているし、デジタル写真や動画もある。それでいい。

もうウチでは 犬を向かい入れることはないと思う。
両親も高齢だし、自分はシングルのままだろうし。
もともと母は すすんで飼いたいと思っているわけではなかったので、もう飼わないよねと念押しされている。
でも母は 頼まなくても 一番協力的やってくれて感謝しています。
睡眠時間も普通に取れたし、常に家に誰かがいる状態でいられたし。

老犬介護の大変さを知って、たださみしいからと理由だけで協力者がいない状態で向かい入れてはいけないと痛感した。
愛犬から介護の難しさを教わりました。

【犬 葬儀 火葬】 死別後の対処について

愛犬が亡くなった翌日にはすべて終わらせました。

まず現在は昔と違って、ペット葬儀業者が充実しているということ。

ペット用葬儀場(葬儀場まで自力でいく、火葬、納骨、お墓)
移動式火葬車(自宅まで来てもらえる、無字の車両、煙が立ちにくい、火葬、返骨、提携寺へ納骨など)

調べると自治体も遺体の火葬を請け負っているということ。
(ただし自治体の場合、返骨はほぼ不可能でしょうし、その他大勢という感じで丁重にというわけではない)

びっくりなのは だいたいどこの業者も365日24時間受付してくれているということ。

選んだのは  移動式火葬車 です。

昔火葬車のボッタクリがあったということもニュースなどで認識してたので慎重に選びました。

★口コミ
(ただし自作自演もできるので SNSなども検索したほうがいい)

★協会所属(とくにその協会のことをわかっているわけではありませんが、講習などやったりと、価格固定の文言などアピールがあったので、もし違反業者だったら通報があり、洗練されているとおもうので)

移動式火葬車は個人でも簡単に始められるらしく、いい加減なところが多いそうなのでお気を付けください。
地元の広報も ペット葬儀について注意喚起していました。

葬儀以外は?

犬の死亡届
もうすぐ狂犬病のはがきがくるのですぐにネットで手続きしました。
●かかりつけ病院へ一報
これは付き合い方によるとおもいます。
自分はしたことはありません。

選んだ移動式火葬車は、問題なくスムーズに行ってくださいました。
いつかは地球に戻すつもりなので追加料金でパウダー加工を選択し、小さな骨壺で帰ってきました。
あと頂いたカプセルに小さな欠片を入れ、骨壺とカプセルの2つになりました。
通算2時間くらい。
淡々と進んでいくので、もうすこし華やかにじっくりと行いたい場合は、直接葬儀場で行った方がいいかもしれません。
火葬時も変色など影響を考え、亡骸だけで送りました。
移動車でも花やお菓子も一緒にできるところもあるようです。

自分は無宗教だし、葬儀や死後の世界、死んだあと(遺体や亡骸の解剖)のことなどどうでもいいと思っているタイプなんですが、解剖のことなど原因がわかったほうがいいという考えだったけど、今回両親の気持ちがわかったとおもう。
亡骸とはいえ子供がまったく知らないところで知らない人に切り刻まれるのは耐え難いということ。
亡骸でも愛犬が 大勢と一緒に火葬されるのは絶対にさせたくないという感情になったし無に帰すとしても知っているところに放ってあげたい。

骨壺として置いとくのはあまりよくないかもしれないと思っています。
目に入れるたびに現実を突きつけられるから。
悲壮感を実感してしまいますね。

悲しいことじゃない。普通に生き抜いただけ。よくやった!!

文章にしたり、愛犬の絵をかいたり、パウダーを栄養にして作物を育てたり、配置換えして環境変えたり、心を整えていこうかな。

愛犬が亡くなりました。ありがとう。またね。

17年と4か月半で幕を閉じました。
まだまだ18歳、19歳といけるんじゃないか?と本気で思っていたので、こんな急にとは思いもしませんでした。

前日もモリモリ食べてくれたし、水も顔に近づければぺちゃぺちゃ飲んでくれて、老犬介護は飲食に苦労されている方も多い中、楽なほうでした。

病院通いも 薬が切れたり、ちょっと調子が違ったりしたときだけの 定期健診だけで、最後の方も頻繁に行き来というのはありませんでした。
認知症という症状は患っていましたが、大病やあからさまに調子が悪いぐったりすることは最後までなく、数値も腎臓の値がちょっと高めなだけで、薬でコントロールしてました。

自力で立つ歩くはできなくなっていましたが、寝たままというのが、
本犬的にすごく嫌だったみたいで(本能で死を感じるのかな?)、自作車椅子で一日何時間も猛スピードで爆走してました。
若い時より運動してましたよw
その姿を見ているので立てなくなっても悲壮感はありませんでした。
唯一しんどかったといえば爆走しているときに常に付きっきりで見張ってないといけないときでした。
やっていることは、物などにぶつからない様にする方向転換だけで、TV見ながらとか可能なのでなんてことないのですが、1回に1~2時間爆走し、寝かせ、わんわん鳴いたら寝返りさせ、それでも鳴いたら、また爆走タイム。
何時間も熟睡というのもないので、家族の協力がないと本当無理だなと感じました。
たまに6時間くらい寝ていると、よく寝てるなぁ 生きてる?おなかがペコペコと動くのをみて安心するくらい。
老犬ってよく寝るんじゃなかったっけ?と思いながら爆走する姿を見守ってました。
ずっと家にいられる仕事で、両親も年金生活なのでこなせましたが、自分が勤め人やまったくの1人だったらかわいそうなことをさせていたと思います。

最後の日は、ずっと鳴いていました。認知症特有の単調的な鳴き方で、いつもだったら立たせてあげれば鳴き止むのですが、止まず。
いつも以上にせわしなく、寝床、車いす、外へ用足しを行ったり来たりし、鳴き止んでも、すぐに鳴く。
ご飯も食べてくれず、水も飲んでくれず。
またミキサーで作らないとダメかなくらいに思ってました。
あとあと考えればどんなに食べなかった時も水だけは差しだせばガブガブ飲んでいたんですよね。
スティックほしいもを歯の隙間から差し込めば、奥歯で噛み切ってパクパク食べていたので体調の変化は感じませんでした。
ぐったりや下痢嘔吐も全くありませんでした。

認知症の進行で鳴くのがさらに多くなるんだろうなと覚悟してました。
行動パターンの変化くらいに思っていたのです。
何時間も鳴いて、鳴き止んで、しばらくして様子を見たときは、表情が嫌な予感がし、胸部分で呼吸の小さな動きは確認できましたが、抱きかかえても表情が変わらず、呼びかけたり、胸、おなかを触って動きを確認したりするうちに、動きが無くなり、あぁもうダメだ・・と・・。
こんな突然あっけなく・・なんで・・こんなものなの?と駆け巡りました。

全く無かったわけじゃないけど大きな病気もせず、最後まで、歩いて食べて大きな負担もかけず、ドライでプライドが高く、食い意地張りの間抜けなところもありの日本犬。
老いず美しい姿のまま逝きました。