17年と4か月半で幕を閉じました。
まだまだ18歳、19歳といけるんじゃないか?と本気で思っていたので、こんな急にとは思いもしませんでした。
前日もモリモリ食べてくれたし、水も顔に近づければぺちゃぺちゃ飲んでくれて、老犬介護は飲食に苦労されている方も多い中、楽なほうでした。
病院通いも 薬が切れたり、ちょっと調子が違ったりしたときだけの 定期健診だけで、最後の方も頻繁に行き来というのはありませんでした。
認知症という症状は患っていましたが、大病やあからさまに調子が悪いぐったりすることは最後までなく、数値も腎臓の値がちょっと高めなだけで、薬でコントロールしてました。
自力で立つ歩くはできなくなっていましたが、寝たままというのが、
本犬的にすごく嫌だったみたいで(本能で死を感じるのかな?)、自作車椅子で一日何時間も猛スピードで爆走してました。
若い時より運動してましたよw
その姿を見ているので立てなくなっても悲壮感はありませんでした。
唯一しんどかったといえば爆走しているときに常に付きっきりで見張ってないといけないときでした。
やっていることは、物などにぶつからない様にする方向転換だけで、TV見ながらとか可能なのでなんてことないのですが、1回に1~2時間爆走し、寝かせ、わんわん鳴いたら寝返りさせ、それでも鳴いたら、また爆走タイム。
何時間も熟睡というのもないので、家族の協力がないと本当無理だなと感じました。
たまに6時間くらい寝ていると、よく寝てるなぁ 生きてる?おなかがペコペコと動くのをみて安心するくらい。
老犬ってよく寝るんじゃなかったっけ?と思いながら爆走する姿を見守ってました。
ずっと家にいられる仕事で、両親も年金生活なのでこなせましたが、自分が勤め人やまったくの1人だったらかわいそうなことをさせていたと思います。
最後の日は、ずっと鳴いていました。認知症特有の単調的な鳴き方で、いつもだったら立たせてあげれば鳴き止むのですが、止まず。
いつも以上にせわしなく、寝床、車いす、外へ用足しを行ったり来たりし、鳴き止んでも、すぐに鳴く。
ご飯も食べてくれず、水も飲んでくれず。
またミキサーで作らないとダメかなくらいに思ってました。
あとあと考えればどんなに食べなかった時も水だけは差しだせばガブガブ飲んでいたんですよね。
スティックほしいもを歯の隙間から差し込めば、奥歯で噛み切ってパクパク食べていたので体調の変化は感じませんでした。
ぐったりや下痢嘔吐も全くありませんでした。
認知症の進行で鳴くのがさらに多くなるんだろうなと覚悟してました。
行動パターンの変化くらいに思っていたのです。
何時間も鳴いて、鳴き止んで、しばらくして様子を見たときは、表情が嫌な予感がし、胸部分で呼吸の小さな動きは確認できましたが、抱きかかえても表情が変わらず、呼びかけたり、胸、おなかを触って動きを確認したりするうちに、動きが無くなり、あぁもうダメだ・・と・・。
こんな突然あっけなく・・なんで・・こんなものなの?と駆け巡りました。
全く無かったわけじゃないけど大きな病気もせず、最後まで、歩いて食べて大きな負担もかけず、ドライでプライドが高く、食い意地張りの間抜けなところもありの日本犬。
老いず美しい姿のまま逝きました。